大正・昭和期に活躍した民衆詩派詩人・白鳥省吾の活躍から、当時の歴史文化に触れてみよう!
土井晩翠、北原白秋、萩原朔太郎、室生犀星など、教科書に登場するような詩人とも多く交流があり、民衆詩派の代表的詩人でした。また、民謡や歌謡、校歌の作詞者としても活躍したので、もしかするとあなたの出身校の校歌も白鳥省吾の作詞かもしれません。
「白鳥省吾記念館」では、そんな白鳥省吾の功績が展示され、映像や検索用タッチパネルでも紹介されています。各テーマに沿った企画展示も行われているため、県北・栗原方面へお越しの方はぜひお立ち寄りください!
このスポットは、こんな方におすすめ
- 歴史文化に触れたい方
- 詩を作ることに興味のある方
- ゆっくりと文学の世界にひたりたい方
- バスなどを使ってアクセスする方(車を運転しない方)
「白鳥省吾記念館」の魅力
ポイント1:コンパクトにまとまった分かりやすい展示
展示室1には、白鳥省吾の直筆原稿や発行書籍、身の回りの品々の資料が展示されています。壁面パネルにはその時代に沿った解説があり、わかりやすい展示となっています。
宮城県築館高等学校校歌の作詞原稿や、白鳥省吾が旧制中学校時代に一等入選した詩「エジプト巌頭(がんとう)に嘯(うそぶ)きて」が掲載された雑誌「秀才文壇」(復刻版)など、貴重な書籍もを多数展示されています。昭和天皇より下賜された銀杯も展示されており、必見です!
ポイント2:書斎を再現した展示室で見る紹介動画
展示室2では、約7分間の動画により白鳥省吾の功績をわかりやすく解説してくれます。誕生から生涯を閉じるまでの一生を、時代に沿って語られる動画は一見の価値ありです。
また、2台設置されているタッチパネル端末では、作詞した校歌や歌謡などを検索したり音声を確認したりすることができるので、情報収集にも役立ちます。
壁面には「星影のワルツ」(歌・千昌夫さん)の色紙も展示されており、これを書いたのは作詞者である白鳥園枝さん(故人)。園枝さんは白鳥省吾の次女であり、テレビの取材で来館された際に書いていただいた色紙なのだそう。取材当日は俳優の紺野美沙子さんと来館され、おふたりの記念写真も併せて展示されています。
ポイント3:魅力的なテーマの企画展
1年間を2~3期に分けて、それぞれのテーマに沿った企画展も開催されています。
小さい記念館ですが、収蔵資料はなんと8,000点以上!白鳥省吾が創設した出版社・大地舎が発行した詩誌「地上楽園」や、雑誌「女学生新聞」の表紙原画などの貴重な資料のほか、書き遺した多数の日記や詩作ノート、作品の推敲原稿や写真など細かい資料も収蔵されているそうです。
企画に応じて展示資料が変わりますので、ぜひリピートしてくださいね!
毎年募集!「白鳥省吾賞」
例年7月~10月末に募集している「白鳥省吾賞」の募集要項は、栗原市公式サイトで公開されるほか、記念館内でもチラシが配布されています。
一般(高校生以上)の部、小・中学生の部で募集しており、毎回1,000点を超える応募があるようです。
宮城県内外から実力のある作品が寄せられ、詩の登竜門的存在に成長してきた「白鳥省吾賞」。募集が始まったら、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか?
基本情報
施設情報
白鳥省吾記念館
宮城県栗原市築館薬師3-3-26 [ Google Mapsで⾒る ]
・一般:210円(団体 170円)
・高校生以下:110円(団体 90円)
※未就学児は無料です。
※団体料金は20名以上で適用されます。
※表示料金は、いずれも税込表記です。
月曜日定休
国民の祝日(その日が月曜日の場合は翌日も休館)定休
年末年始(12月29日~1月3日)休業
特別整理期間休業
※特別整理期間は、1月下旬から2月初旬にかけての1週間です。詳しくは公式サイトをご確認ください。
アクセス情報
・「仙台駅前」32番のりば(旧さくら野百貨店前、地下鉄「北3出口」前)から、東日本急行バス(高速バス「金成線」または「一迫線」)で約60分 →「築館(つきだて)」バス停から、徒歩で約1分
・JR東北新幹線「くりこま高原」駅から、栗原市民バス「岩ケ崎線」または「若柳線」で約10〜15分 →「築館(つきだて)」バス停から、徒歩で約1分
▼お車でお越しの方
・東北自動車道「築館(つきだて)」ICから、約4km(車で約10分)
・東北自動車道「若柳金成(わかやなぎかんなり)」ICから、約11km(車で約20分)
こだわりポイント
- 駐車場あり
- 完全禁煙
- 子連れOK
- バリアフリー
・会議室(有料)
・Wi-Fi 完備
・電源あり
・駐車場あり
・完全禁煙
・子連れ OK
・バリアフリー